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1.臣死且不避、巵酒安足辭 chén sǐ qiě bú bì, zhījiǔ ān zú cí 臣(しん)死すら且つ避けず、巵酒(ししゆ)安くんぞ辭するに足らんや [訳]私は死でさえ避けることはありませんのに、一斗(約1.9リットル)の酒などどうして遠慮することなどございましょうか 2.死馬且買之、況生者乎 sǐmǎ qiě mǎi zhī, kuàng shēng zhě hū 死馬すら且つ之を買ふ、況んや生ける者をや [訳]死んだ馬でさえ買ったのだから、まして生きた馬ならなおさらです(高価に買わないことがありましょうか) 3.庸人尚羞之、況於將相乎 yōngrén shāng xiū zhī, kuàng yú jiàng xiàng hū 庸人すら尚ほ之を羞[は]づ、況んや將相に於てをや [訳]普通の人でさえこれを恥じるのだから、まして将軍・宰相ならばなおさらです(どうして恥じないでいられましょうか) |
況生者不買之乎 kuàng shēngzhě bù mǎi zhī hūの省略になっているというわけです。実際には抑揚表現の後半を見たらあまり難しく考えずになんでも「なおさらだ」と訳すと覚えてしまうのが早いのかもしれませんが、なぜ「乎」がついただけなのに「なおさらだ」という意味になるのかを理屈で説明するとこういうことになるわけです。
況んや生ける者は之を買はざらんや
[訳]ましてや生きた馬は買わないことがあろうか